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リュックは絶対禁止
リュックは絶対禁止_e0070542_19344264.jpg昨日、研究室の友人に誘われてギャラ間の「日本の現代住宅1985~2005」の展示設営のバイトに行って参りました。この展示会の模型は日本中の大学生が丹誠込めて無料で制作。もちろんうちの学校でも作ってました。僕は早々にドロップアウトしましたけど。

作業内容は運搬中に破損した模型の修復や、精度に問題のある模型の手直し。
高いクオリティの模型が並ぶ中、タマにいるんです。緊張感の無いやつが。運搬中に緊張感が無くなかったのか、最初から無かったのか、定かじゃないけど、だらしない模型の手直しっていうのはたとえバイトでもついつい愚痴っぽくなる。

作業中ぼんやり考えていたのは、良い建築模型とは何ぞや?ってこと。単純に高い精度で、細部まで作り込んでいたら、即ち良い模型模型なんですかい?例えばある建築を正確に記述することを目的に模型をつくるのなら、わかる。けど僕ら学生にとって建築模型というのは表現の手段であって、意匠が美しく表現できているのなら、たとえ正確じゃなくても良い建築模型と言えると思う(まー、その場で求められるクオリティってのはあるかもしんないけど)。

今回のように設計者と模型制作者の距離が離れている場合、模型の善し悪しは、制作者がその空間にどれだけ惚れ込んだかがキーになると思う。たとえその惚れ込み方が設計者の意図とズレていたとしても、それが美しく表現できていれば、それは多角的視野を許容するおおらかさを持った建築ってことなのでは。あたりまえだけど、良い建築模型である前に良い建築であれ。

経済的な理由だとしても、学生に模型を作らせている以上、この展示の模型は現代住宅の正確なアーカイヴじゃなくて、タイムリーに現在の学生が行った現代住宅作品の空間の翻訳(ていうかトレース?)を集めた展示というちょっと違った見方も出来ると思う。主役は(見られているのは)設計者達じゃなくて、模型を作った学生達かもよ。

言っても僕は早々にドロップアウトした分際ですから。
ネタバレになるのでボカしますけど、1/30の模型の展示方法がなかなかデンジャラス。制作者たちは卒倒必須。
論文の参考にもなりそうだし、ちゃんと見に行こ。今月八日から。

#優しい重力/bonobos
by atsushi_ohto1106 | 2005-12-06 00:00 | arch
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